教養としての日本史映画|社会人におすすめの10選【感動&学びの名作】

社会人として、日本人として歴史を語れると深みが増しますよね?
さらっとビジネスの例え話として、戦国武将の名前や合戦の戦略を語るビジネスマンは、教養があり知的に見えませんか?
でも、いざ日本史を改めて学ぼうと思うと、範囲も広いし、何から勉強していいかわ分からなくなってしまった結果、歴史って苦手。こう思ってしまうのです。
でも、、
「日本史の知識を教養として身につけたい」
そんな方におすすめなのが、日本史映画です。
映画を通して歴史の世界に入り込めば、自然と理解が深まります。
📘 「歴史に苦手意識があるけど、教養として身につけたい社会人」
🎬 「休日に観る映画で、心に残る・学びのあるものを探している人」
👨👧👦 「子どもと一緒に日本の歴史を学びたい親御さん」
私も中学校受験時に学んで以降、日本史などほとんど触れず、受験時も苦手科目だったこともあり、暗記しないといけない億劫なものとして歴史を考えていました。
そんな著者も映画であれば、楽しく学ぶことが出来ました。
そんな私が、これまでも何百本と見てきて、学びになった!教養として身に付いた!
と感じたおすすめの「教養としての日本史映画」を15本、わかりやすく紹介します。
どれも内容が深く、映像も美しく、そして感動や発見があります。
ぜひ気になる作品から観てみてください!
なぜ教養として日本史を学ぶのか?
- 歴史を知ると、今の社会が見えてくる
現代の日本の仕組みや価値観は、過去の出来事が積み重なってできたものです。
映画を通じて歴史を知れば、ニュースや政治、仕事の場面でも背景が見えてきます。 - 人間の本質を学べる
武士や政治家、庶民や芸術家たちの生き様は、現代にも通じるものがあります。
仕事での人間関係や生き方にヒントをくれることもあります。 - 楽しく、心に残る教養になる
映画は感情を動かします。
教科書で学ぶよりも記憶に残りやすく、人生に影響を与える作品にも出会えるかもしれません。
映画一覧(全15本)
タイトル | 年 | アニメ/実写 | 時代 |
---|---|---|---|
陰陽師 | 2024 | 実写 | 平安 |
かぐや姫の物語 | 2013 | アニメ | 平安 |
のぼうの城 | 2012 | 実写 | 戦国 |
関ヶ原 | 2017 | 実写 | 戦国 |
武士の一分 | 2006 | 実写 | 江戸 |
燃えよ剣 | 2021 | 実写 | 幕末 |
天地明察 | 2012 | 実写 | 江戸 |
PEACE MAKER 鐵 | 2018・19 | アニメ | 幕末 |
この世界の片隅に | 2016 | アニメ | 昭和 |
日本のいちばん長い日 | 2015 | 実写 | 昭和 |
映画のあらすじ・おすすめポイント(時代別)
🏯 平安時代
陰陽師0(2024|実写)

🌟 見どころ・テーマ
- 陰陽道・呪術・怨霊など平安時代の神秘的な世界をビジュアルで再現
- 主演・山崎賢人の圧倒的存在感。仕草・立ち姿がまさに“平安貴族”
- 平安京の衣装、美術、音楽が優雅で幻想的
🎯 こんな人におすすめ
- 日本の伝統文化・妖怪・古典好きな人
- 歴史が苦手でも、ファンタジー要素で楽しみたい人
- 萬斎さんのファン、時代劇初心者
あらすじ
平安時代に実在した陰陽師・安倍晴明の活躍を描いたベストセラー小説「陰陽師」シリーズを原作に、晴明が陰陽師になる前の物語を、原作者・夢枕獏の全面協力のもと完全オリジナルストーリーで映画化。
呪いや祟りから都を守る陰陽師の学び舎であり行政機関でもある「陰陽寮」が政治の中心となっていた平安時代。青年・安倍晴明は天才と呼ばれるほどの呪術の才能をもっていたが、陰陽師になる意欲も興味もない人嫌いの変わり者だった。ある日、彼は貴族の源博雅から、皇族の徽子女王を襲う怪奇現象の解明を頼まれる。衝突しながらもともに真相を追う晴明と博雅は、ある若者が変死したことをきっかけに、平安京をも巻き込む凶悪な陰謀に巻き込まれていく。
若き日の安倍晴明を山崎賢人、源博雅を染谷将太、徽子女王を奈緒が演じる。「アンフェア」シリーズの佐藤嗣麻子が監督・脚本を手がけ、作家・加門七海が呪術監修を担当。
かぐや姫の物語(2013|アニメ)

🌟 見どころ・テーマ
- 高畑勲監督による「絵巻物のような手描きアニメ」
- 自由と幸せ、生と死という普遍的なテーマ
- 平安時代の貴族社会への批判と、かぐや姫の“魂の叫び”
🎯 こんな人におすすめ
- しっとりしたアニメが好きな人(ジブリの中でも哲学寄り)
- 映像美にこだわりたい人
- 子どもと一緒に観られるが、大人こそ刺さる内容
あらすじ
高畑勲監督が「ホーホケキョとなりの山田くん」(1999)以来、約14年ぶりに手がけた監督作。日本最古の物語といわれる「竹取物語」を題材に、「罪を犯したために、この地に下ろされた」とされてるかぐや姫の犯した罪、そして、罰とは何かを描き出す。主人公のかぐや姫役の声優は、映画「神様のカルテ」やNHK連続テレビ小説「てっぱん」などに出演した新進女優の朝倉あき。2012年6月に他界した俳優の地井武男が、作画完成前に声を収録するプレスコ方式で生前に収録を済ませており、かぐや姫を見つけ育てる翁役として声優出演を果たした。宮崎駿監督作品で常連の久石譲が、高畑監督作で初めて音楽を担当。
⚔️ 戦国時代
のぼうの城(2012|実写)

🌟 見どころ・テーマ
- 「ユルさ」と「戦の緊張感」のギャップが楽しい
- 籠城戦の知恵と人望が光る異色の戦国モノ
- 石田三成の非情な一面も描かれる
🎯 こんな人におすすめ
- 戦国時代の映画を気軽に楽しみたい方
- 笑いと感動の両方を味わいたい方
- “でくのぼう”な人間の底力を見たい方
あらすじ
第29回城戸賞を受賞した和田竜による脚本「忍ぶの城」を、「ゼロの焦点」の犬童一心監督と「ローレライ」の樋口真嗣監督が共同でメガホンをとり映画化。主演は野村萬斎、共演に佐藤浩市、成宮寛貴ほか。舞台は武蔵国忍城(埼玉県行田市)。“のぼう様(でくのぼうの意)”と領民から慕われる城代・成田長親は、天下統一を目指す豊臣秀吉方2万人の大軍を指揮した石田三成の水攻めに、わずか500人の兵で対抗する。
関ヶ原(2017|実写)

🌟 見どころ・テーマ
- 司馬遼太郎の名作を忠実に映像化
- 三成のストイックな人物像が中心。彼の視点で関ヶ原を再解釈できる
- 岡田准一、役所広司らの演技力も◎
🎯 こんな人におすすめ
- 歴史小説が好きな方
- 石田三成推しの方
- 史実をベースにした硬派な時代劇を見たい方
あらすじ
司馬遼太郎の名作小説を、岡田准一、役所広司、有村架純ら豪華キャスト共演で映画化。「日本のいちばん長い日」「わが母の記」の原田眞人監督がメガホンをとり、石田三成の義を貫いた生き様を軸に、関ヶ原の戦いを真っ向から描き出す。幼くして豊臣秀吉に才能を認められ、取りたてられた石田三成は、秀吉に忠誠を誓いながらも、正義ではなく利害で天下を治める秀吉の姿勢に疑問も抱いていた。そんな三成の下には、猛将として名高い島左近や伊賀の忍びの初芽らが仕えるようになるが、秀吉の体調が思わしくないなか、天下取りの野望を抱く徳川家康は、言葉巧みに武将たちを自陣に引き込んでいった。そして1598年8月、秀吉が逝去。1600年9月15日、毛利輝元を総大将に立てた三成の西軍と、家康率いる東軍が関ヶ原で天下分け目の決戦に挑むこととなる。主演の岡田が不器用で人間味あふれる新たな三成像に挑み、役所が天下取りの野望に燃える家康役を演じる。さらに三成を命がけで守りながら彼に密かに恋心を抱く忍び・初芽役で、有村が本格時代劇に初挑戦した。
👘 江戸時代
武士の一分(2006|実写)

🌟 見どころ・テーマ
- 「一分=武士の誇り・生き様」を描く心震える物語
- 木村拓哉がセリフ少なめで内面を演じ切る演技に注目
- 夫婦の信頼と、静かな怒りに感情が揺さぶられる
🎯 こんな人におすすめ
- 時代劇より人間ドラマに惹かれる方
- “大義”より“家族の尊厳”に共感する人
- キムタクの新しい一面が見たい方
あらすじ
「たそがれ清兵衛」「隠し剣 鬼の爪」に続く、原作・藤沢周平×山田洋次監督による時代劇3部作の最終章。東北・海坂藩の下級武士、三村新之丞は剣術の腕を認められながらも藩主の毒味役に甘んじていた。そんなある日、新之丞はいつも通りに昼食の毒味をしたところ、赤貝の毒にあたり、失明してしまう……。原作は「隠し剣秋風抄」所収の「盲目剣谺(こだま)返し」。
天地明察(2012|実写)

🌟 見どころ・テーマ
- “暦”をテーマにしたユニークな歴史映画
- 誠実な研究者と支える人々のヒューマンドラマ
- 隠れた名作。静かだけどじわじわ響く!
🎯 こんな人におすすめ
- 数学・天文などが好きな人(理系にもおすすめ)
- 知的で穏やかな時代劇が観たい人
- 成し遂げたい夢がある全ての人に
あらすじ
2010年第7回本屋大賞を受賞した冲方丁の小説を、「おくりびと」の滝田洋二郎監督が映画化。20年以上の歳月をかけて日本独自の太陰暦を作り上げていく天文暦学者・渋川春海の姿を描く。江戸時代前期、碁打ちとして徳川家に仕え、算術や星にも熱心な青年・安井算哲(後の渋川春海)は、4代将軍家綱の後見人で会津藩主・保科正之に目をかけられる。その頃の日本では、800年にわたり使われてきた中国の暦にずれが生じはじめており、算哲は保科から新たな暦を生み出すという一大計画の責任者に任命される。主演は「V6」の岡田准一。算哲の妻となるえん役に宮崎あおい。その他、中井貴一、松本幸四郎らが共演。
🔥 幕末
天地明察(2012|実写)

🌟 見どころ・テーマ
- 司馬遼太郎原作の名作を映画化
- 岡田准一の剣術アクションが本格派(殺陣がすごい)
- “誠”を貫いた男の散り際が胸を打つ
🎯 こんな人におすすめ
- 新選組ファン(特に土方推し)必見!
- 男たちの熱い生き様が好きな人
- 激動の時代×美学の融合に惹かれる人
あらすじ
新選組副長・土方歳三の生涯を描き、過去に映画化、ドラマ化もされてきた司馬遼太郎の歴史小説を、「関ヶ原」の原田眞人監督&岡田准一主演の再タッグで新たに映画化。江戸時代末期。黒船の来航により、外国から日本を守るため幕府の権力を回復させようとする佐幕派と、天皇を中心にした新政権を目指す討幕派の対立が深まりつつあった。武州多摩の農家に生まれた土方歳三は「武士になりたい」という思いで、近藤勇、沖田総司ら同志とともに京都へ向かう。芹沢鴨を局長に、徳川幕府の後ろ盾で新選組を結成し、土方は「鬼の副長」と恐れられながら、討幕派の制圧のため京都の町で活躍を見せるが……。土方歳三役の岡田のほか、土方と生涯愛を貫くお雪役を柴咲コウ、近藤勇役を鈴木亮平、沖田総司役を山田涼介、芹沢鴨役を伊藤英明がそれぞれ演じる。
PEACE MAKER 鐵(2018・2019|アニメ)

🌟 見どころ・テーマ
- 少年目線で描く“新選組の内側”
- 歴史×青春×葛藤をバランスよく描写
- アニメながら史実要素も程よく含まれている
🎯 こんな人におすすめ
- 歴史に馴染みがなくてもOKなアニメ好き
- 10代・20代が共感しやすい“成長ドラマ”が観たい人
- 近藤勇・沖田総司らが好きな人
あらすじ
新選組を題材に描いた黒乃奈々絵による漫画「PEACE MAKER 鐵(くろがね)」を劇場アニメ化した2部作の前編。2003年に放送されたテレビアニメ版から主なキャスト陣が続投。テレビ版よりも成長し、青年となった主人公・市村鉄之助については、ドラマCD版で同役を務めた梶裕貴が担当する。徳川幕府の終わりが宣言され、徳川慶喜が大阪へと下ったことで、新選組も戦いに備えて伏見奉行所へ屯所を移すことになる。そして慶応3年、新選組隊士の市村鉄之助は、かねて親しくしていた少女・沙夜への思いを抱きながらも、副長・土方歳三の小姓として、隊医で親友の山崎烝、兄の辰之助らと新選組として運命を共にしようとするだが……。
🎖️ 昭和時代
この世界の片隅に(2016|アニメ)

見どころ・テーマ
- “戦争映画”なのに“やさしい”
- 家事、買い物、恋愛…普通の暮らしを守ろうとする姿が涙を誘う
- 史実や地図との整合性が非常に高く、教育的価値も◎
🎯 こんな人におすすめ
- 泣けるけど温かい物語を求めている方
- 戦争を“暮らしの目線”で理解したい方
- 家族で観るにもぴったり(中学生以上推奨)
あらすじ
第13回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞したこうの史代の同名コミックを、「マイマイ新子と千年の魔法」の片渕須直監督がアニメ映画化。第2次世界大戦下の広島・呉を舞台に、大切なものを失いながらも前向きに生きようとするヒロインと、彼女を取り巻く人々の日常を生き生きと描く。昭和19年、故郷の広島市江波から20キロ離れた呉に18歳で嫁いできた女性すずは、戦争によって様々なものが欠乏する中で、家族の毎日の食卓を作るために工夫を凝らしていた。しかし戦争が進むにつれ、日本海軍の拠点である呉は空襲の標的となり、すずの身近なものも次々と失われていく。それでもなお、前を向いて日々の暮らしを営み続けるすずだったが……。能年玲奈から改名したのんが主人公すず役でアニメ映画の声優に初挑戦した。公開後は口コミやSNSで評判が広まり、15週連続で興行ランキングのトップ10入り。第90回キネマ旬報トップテンで「となりのトトロ」以来となるアニメーション作品での1位を獲得するなど高く評価され、第40回日本アカデミー賞でも最優秀アニメーション作品賞を受賞。国外でもフランスのアヌシー国際アニメーション映画祭の長編コンペティション部門で審査員賞を受賞した。
日本のいちばん長い日(2015|実写)

🌟 見どころ・テーマ
- 実話ベースの政治・軍事ドラマ
- 緊張感と重圧がリアルに伝わる
- 本木雅弘の昭和天皇役が絶賛された
🎯 こんな人におすすめ
- 昭和史・政治史・軍事史に興味がある方
- 日本がどうやって戦争を終えたか知りたい方
- 見応えある会話劇が好きな方
あらすじ
昭和史研究の第一人者・半藤一利の傑作ノンフィクション「日本のいちばん長い日 決定版」を、「クライマーズ・ハイ」「わが母の記」の原田眞人監督が映画化。1945年8月15日に玉音放送で戦争降伏が国民に知らされるまでに何があったのか、歴史の舞台裏を描く。太平洋戦争末期の45年7月、連合国軍にポツダム宣言受諾を要求された日本は降伏か本土決戦かに揺れ、連日連夜の閣議で議論は紛糾。結論の出ないまま広島、長崎に相次いで原子爆弾が投下される。一億玉砕論も渦巻く中、阿南惟幾陸軍大臣や鈴木貫太郎首相、そして昭和天皇は決断に苦悩する。出演は阿南惟幾役の役所広司、昭和天皇役の本木雅弘をはじめ、松坂桃李、堤真一、山崎努ら。
おわりに
どの作品も、ただの“歴史もの”ではなく、人間の心や社会の仕組みを映し出した素晴らしい映画です。
社会人の教養としてはもちろん、家族や友人と一緒に観ても心に残るはず。
まずは気になる1本から、ぜひ観てみてくださいね!